バンド作曲方法3パターンのメリット・デメリットを解説

その他楽器
バンドニャン
バンドを組んで、何曲かコピーして演奏できるようになった!
これからオリジナル曲で本格的に活動したいけど、作曲の仕方がわからない・・・

「バンドで作曲」をする方法としては、一般的に次の3つが考えられます。

例えば②だったら、「作曲はギタリストがやって、編曲はバンド全体でやる」という感じです。

バンドニャン
・・・そもそも「作曲」と「編曲」ってどう違うの?
この記事では、バンドにおける3つの作曲法のメリット・デメリットを紹介します。

「具体的にどうすれば曲を作れるか」には触れないので、これから個人で作曲してみようという方は「作曲完全初心者でもこの6ステップで1曲作れる!」の方がオススメです。

作曲と編曲の違い

  • 作曲: メロディを作ること
  • 編曲(アレンジ): ギター、ベース、ドラムなどの実際のフレーズを作ること

作曲とは「曲の顔」を作ることです。

例えば、ロックバンドの激しい曲を優しいピアノ曲にアレンジしたとしても、メロディさえ同じなら「これはあの曲」と認識できますよね?

メロディは音楽の中でとても重要なので、メロディを作ることには「作曲」という特別な名前が与えられています。

編曲とは、「メロディに着せる服」を作るようなものです。

同じ人でもファッションの違いで「まるで別人」のように印象が変わるように、同じメロディ=顔でも、編曲=ファッションによって曲の雰囲気は大きく左右されます。

一般的に「アレンジ」というと、「既存曲を別の曲調にアレンジ」というイメージかもしれませんが、新しく作った曲でも「アレンジ」と言います。

① 作曲も編曲も個人でやる

特定のメンバーが曲を作り、「あとは練習して演奏するだけ」の状態まで仕上げてしまう方法です。

編曲もやるということは、楽譜や録音・打ち込みで、全パートの具体的なフレーズも作るということ。

最近はDTM、つまりパソコンでの録音や打ち込みがカンタンにできるので、昔と比べると「1人で全部やる」スタイルはかなり一般的になりました。

逆に「編曲をバンドでやる」ということは、「ギターはギタリスト、ドラムはドラマー」に任せるということです(これについては②で説明します)。

参考までに、この曲は筆者がDTMで作った曲です(ギター以外は打ち込み&歌はボーカロイド)。

メリット

作曲者のイメージ通りに作れる

「作曲」と「編曲」は一応分けて考えることができますが、ふつう、作曲者は「こんな感じの曲調で演奏する」という「イメージ」を持って曲を作るはずです。

しかし、他のバンドメンバーに「イメージ」が伝わらない場合、作曲者の意図とはかけ離れたアレンジになってしまうことがあります。

バンドニャン
違うよ!!!
そこはもっと・・・こう・・・ガーッみたいな感じで!!!!

こんなことを言っても、伝わらないときは伝わりません。

でも、具体的なフレーズを実際に作ってしまえば、「こう弾いてほしい」ということをメンバーに明確に伝えることができます。

スタジオの回数を減らせる

この方法では、曲が完成するまでスタジオに入る必要がありません。

(もちろん「デモ音源ではよく聞こえるけど、実際にバンドで演奏したら微妙だった」ということはあるので、一概には言えませんが・・・。)

バンド活動に慣れてくると、どうしても毎回のスタジオに対する熱意が減少しがちです。

「なんとなく」でスタジオに入って、ダラダラと音を出した結果何も生まれないというのはサイアクです。

しかしこの方法なら、作曲・編曲を1人に任せているので、スタジオでは音作りや演奏の改善に力を入れることができます

デメリット

作・編曲者の負担が大きい

当然ですが、曲作りをすべて1人に任せる以上、そのメンバーに負担が集中しがちです。

一般的なバンド編成でも、作曲に加え、「ギター・ベース・ドラム」(デモ音源を作るのなら、DTMも)すべてに関する技術・知識が必要です。

しかも、DTMと違い、作ったフレーズを演奏するのは人間です。

ギタリストが雰囲気で「こんな感じかな」と作ったドラムのフィルインが、実は腕が3本必要だったというもありがちな話です。

こうした負担を少しでも分散するためには、やはり「すべて作曲者に丸投げ」は避け、②の方法と併用するのがバランスの取れたやり方かな、というのが筆者の考えです。

便宜上「3つの方法」に分けていますが、実際のバンド活動では、それぞれを少しずつ取り入れていることが多いです。
筆者の場合、基本的に自分が①で全部作ってしまって、時間が無いときだけ「餅は餅屋」に頼む感じです

② 個人が作曲、バンドで編曲

これが最も一般的なやり方だと思います。

よくあるのが、「ボーカリストが作詞作曲して、あとはそれぞれのパートが自分でアレンジ」というパターンです。

メリット

負担 vs. 効率のバランスがいい

「作・編曲を1人で行うのは負担が大きい」というは、すでに説明しました。

でも逆に、後で触れますが、③の「作・編曲をすべてバンドで行う」方法は、技術的にも効率的にも難しいです。

①と③の中間に当たる「個人が作曲、バンドで編曲」というスタイルは、「個人の負担 vs. 作曲の効率」のバランスが取れたやり方です。

作曲者は作曲に集中

楽器隊は自分の楽器のアレンジに集中

それぞれが自分の得意分野を活かす「分業体制」という意味では、理想的かもしれません。

そもそも、作曲の技術と編曲の技術は別です。

「ギターが下手で、簡単な伴奏しかできない」という人でも、メロディセンスは抜群という場合もあります。

デメリット

ケンカの種に?

バンドニャン
なんだこの神曲・・・

特に曲を作ってすぐ、作曲者は自分の曲にナゾの自信を持っている場合があります。

そこから具体的にアレンジに入っていく際、どうしてもメンバーのアレンジと自分のイメージに食い違いが出てきます。

最悪の場合はケンカになります。

①や③と比べても「火花」が立ちやすい理由は、やはり作曲者が独自のイメージを持っているからだと思います。

①はすべて作曲者の思い通りなので問題ないですし、③はそもそも誰かが「これ!」というイメージを固める暇もありません。

  1. まず誰かが曲を作る
  2. それをみんなでアレンジする

逆にこの2段構えの場合、曲を作った時点で「こうしたい!」という気持ちが固定されてしまうので、「専門家」である各楽器の意見に従いづらいんですね。

(もちろんアレンジ側がトンチンカンなことを言うこともありますが・・・)

③ 作曲も編曲もバンドでやる

事前に曲を共有することなく、いきなり全員でスタジオに入って、共同で曲を作る方法です。

といってもゼロから「さあどうする?」ということではなく、誰かが何かしらのアイデア(ちょっとしたメロディやフレーズなど)を持ってきて、それを全員で膨らませていくことが多いです。

メリット

思わぬ曲ができる?

①や②と違って、誰が「作曲者」というわけではありません。

特定の作者の世界観に限定されず、メンバー同士の「化学反応」が起こることで、思いもよらない曲ができることがあります。

筆者の知り合いのバンドもこのスタイルで作曲しているのですが、毎回非常にユニークな曲を聞かせてくれるので感心します。

こんな感じで作っているそうです。

  • 「〇〇」とテーマを決める(動物とか野菜の名前とかです・・・)
  • そのテーマで皆で歌詞を書く
  • それに曲を合わせる

筆者にはイマイチ理解しがたいやり方なんですが・・・それでも曲はできているようですね。

デメリット

引き出しが無いとムリ

技術にしろアイデアにしろ、スタジオですぐに取り出せる「引き出し」をメンバーが持っていなければ、このやり方は難しいでしょう。

引き出しが少なくても、自分たちの得意なタイプの曲だったらいくつか作れるかもしれません。

でも、おそらく3曲、4曲とスタジオ内で作っていくと、あっという間にマンネリになるはずです。

「まだ1曲も作ったことがない」レベルなら、まずは①か②の方法で地道に曲を増やしていくことをオススメします。

まとめ

やっぱり「② 個人が作曲、バンドで編曲」が初心者バンドには一番作りやすいと思います。

「全部自分でやりたい」という人は、そもそもバンドじゃなくてDTMでいいんじゃないか? というのもありますしね・・・。

冒頭にも書きましたが、この記事では「具体的にどうやって作曲するか」については触れませんでした。
曲の作り方を知りたい方には「作曲完全初心者でもこの6ステップで1曲作れる!」を読んでいただきたいです。