このベースがすごい!アルバム8選

「この○○がすごい!」といえるアルバムを紹介するシリーズです。

今回はベースに焦点を当てたいと思います。

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That’s Entertainment / Cymbals

ベーシストは沖井礼二さん。

Cymbalsは疾走感のある曲が特徴的で、ベースラインは低音から高音までうねりつづけます。
曲調は全体的に「おしゃれ」な感じです。

1997年結成ということで、くるりやナンバガと同世代ですね。

「誰でも知ってる」というほど有名なバンドではないですが、中心人物がベーシストいうこともあって、かっこいいベースを聞きたい人にはおすすめのバンドです。

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Urban Renewal / Tower of Power

ベーシストはロッコ・プレスティア。

この人のベースははっきり言って「異常」です。

彼の演奏の特徴は、独特なアタック感と短いサスティンを使った、16分音符主体の軽快でリズミカルな刻み。

「プクプク」とでも言うべき、他に聞いたことのないベースサウンドの秘密は「左手の」ミュートです。

ブリッジやナットに何か仕込んであるわけではなく、弦を押さえている指とは別の指で常にミュートをしているんですね。

教則ビデオで奏法を詳しく説明してくれてますが、いったいどうしてこんな弾き方を追求しようと思ったのか全然わかりません・・・。

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まちわび まちさび / クラムボン

https://youtu.be/qn0T2MT-DWs?start=33

ベーシストはミトさん。

クラムボンは3人編成なので基本シンプルですが、「まちわび まちさび」は特に音数が少なく、1つ1つの楽器の音を楽しめるアルバムです。
(詳細はわかりませんが、このライブ動画のギターはゲストだと思います)

「まちわび まちさび」では、ベースはそこまで派手な演奏はしません。

しかしトリオの「3分の1」として、ファンキーに刻んだりメロディアスに歌ったりと、ベースのいろんな魅力を感じさせてくれます。

クラムボンの面白いところは、いちおうポップス調のバンドでありながら、ジャズの「ピアノトリオ」のような即興性がある所ですね。

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Elektrac / Shobaleader One

ベーシストはトム・ジェンキンソン。

馴染みのない名前かも知れませんが、Squarepusherといえばわかる人が多いでしょう。

トム・ジェンキンソンが本名で、Squarepusherは別名というか名義みたいなものですね。

彼は実は「メチャウマ」ベーシストです。

Squarepusherといえば、「徹底的なサンプリング・打ち込み」で構成されたドラムビートですが、そのトラックを生演奏しようというプロジェクトがShobaleader Oneなわけです。

ジェンキンソンのベースの特徴は、ジャコ・パストリアスを彷彿とさせるジャジーでメロディアスなフレージング。

演奏の緊張感が高すぎてハラハラしますが、聞いていて飽きませんね。

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くるり

ベーシストは佐藤征史さん。

くるりだけアルバムなくてバンド単位になってしまっているのは、「ベースを聞く」という意味では、アルバム単位でオススメしづらいからです。

曲で言うと、動画の「赤い電車」「Birthday」「トランスファー」なんかのベースがかっこいいですね。

佐藤さんのプレイスタイルは、かなり正統派という感じです。

そこまで目立つプレイが多いわけではないんですが、フレーズと音作りのセンスがすごく良いです。
奇をてらわずに王道を行く感が渋いですね。

特に音作りは、典型的な「ジャズベースの良い音」って感じで、時代を超える音だと思います。

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Release Yourself / Graham Central Station

ベーシストはラリー・グラハム。

とにかく「バチバチ」のスラップです。しかも歌いながら。

なんというか、パフォーマンス性が高くて、見ていても聞いていても楽しいですね。
うつ病が治りそうな感じです。

一緒に活動していたスライが「暴動」のような陰鬱なサウンドに向かったのとは対照的です。

とにかく弾けるようなパワーが魅力的なベーシストです。

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YosepH / Luke Vibert

番外編として、シンセベースの紹介です。

この曲にはTB-303という、ローランドのベースシンセサイザが使われています。

古い機材なので、そんなに長いフレーズは打ち込めません。当然ひたすら同じベースラインの繰り返しになります。

しかし、「フィルター」という機能を駆使して、かなり「エグい」音を出すことができます。

もし生ベースに飽きてきたら是非聞いてみてください。

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名前をつけてやる / スピッツ

https://youtu.be/zuUKQZQnmpE

ベーシストは田村明浩さん。

スピッツのベースは「意外と」動き回るんですが、個人的に田村さんのベースが一番映えていると思うのは「名前をつけてやる」です。

このアルバムは(イントロ的な1曲目は除いて)ほんとに全曲、ベースの存在がかけがえがないです。

動画の曲、「ミーコとギター」で激しく動きまわるかと思えば、「あわ」ではしっとりとしたウォーキングベースを聞かせてくれます。

他にも良いアルバムはありますが、スピッツのベースが聞きたければ「名前をつけてやる」がオススメです。

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まとめ

ベースって、ドラムほど「時代の音」がないぶん、奏者のフレーズセンスが問われる楽器だと思います。

演奏から、その人のいろんな個性が見えてきて面白いですね!