「この○○がすごい!」といえるアルバムを紹介するシリーズです。
ドラムってやっぱり音楽の中心だと思います。
ポピュラーミュージックをさかのぼって聞いていくと、一番変化が激しいのはやっぱりドラムで、どれだけのミュージシャンやレコーディングエンジニアがドラムトラックの作成に命を賭けていたかがよくわかります。
この記事では「かっこいいドラム」が入ったアルバムを7枚、ジャンル問わず紹介していきます。
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For Long Tomorrow / toe
https://youtu.be/Eeedkz5CeNA?start=1943
toeのドラム、柏倉隆史さんは単純に異様に上手いですね。
精確さもすごいんですが、ドラムなのにフレーズがメロディアスです。(言ってること伝わりますか?)
すごくキッチリしているのに、機械的ではなく心を動かされるドラミングです。
滔々と言葉をつぶやいているような印象さえ受けます。
こういうドラムは他に聞いたことがないですね・・・。
London Calling / The Clash
https://youtu.be/8nHAGAd0jIg?start=1370
音のいいアルバム特集でも採り上げましたが、特にドラムが好きなのでここでも紹介します。
ドラマーはTopper Headon。
聞いてもらえば分かると思いますが、この人はタイム感・フレーズがすごく独特です。
単純なリズムを刻んでいるだけなのに妙に惹きつけられますし、かと思えば「そうくるか」という不思議なフィルも飛び出します。
London Callingは彼がいなければこれほどの名盤ではなかったはずです。
SAPPUKEI / ナンバーガール
アヒトイナザワは一番好きな日本人ドラマーかもしれません。
キレと爆発力がすごいです。
私のドラムのフレーズ(打ち込みですが)も、彼からかなり影響を受けています。
個人的には、彼はハイハットのオープンやクラッシュシンバルでアクセントを付けるのがすごく上手いと思います。
Tower of Power / Tower of Power
そこまで派手なドラミングではないですが、このバンド全体の緊張感の中で叩いてるのが単純にすごいです。
うーん・・・ドラムがというより全パートのリズム感が異常ですね(笑)
Fabulous Slide Hampton Quartet / Slide Hampton
ジャズなんですが、いわゆる「シャレオツ」なタイプではなくてかなり荒くて激しい演奏です。
ピアニストは自分のソロでひたすらメロディを「テレテレテレテレ・・・・」と口ずさんでる変な人です。
ドラムは有名なPhilly Joe Jonesですが、マイルスとやっていたときと比べると遥かに「バカスカ」叩いています。
個人的には3曲目のChop Sueyのドラムが一番かっこいいと思うんですが、Youtubeでは削除されていたので別の曲を貼りました。
ぜひイントロのシンバルワークを聞いてください_(._.)_
Closer to the Edit / Richie Hawtin
ミニマルテクノの名盤です。
「ドラムが」かっこいいというかほとんどドラムしかないんですが(笑)
もちろん生ドラムではないんですが、テクノを聞くと打楽器の強さというか魅力を再認識しますね。
テクノってかなりアフリカのドラムにも近いものがあると思います。
Physical Graffiti / Led Zeppelin
「ドラマー特集」に絶対出てくるジョン・ボーナムです。
正直Led Zeppelinならどのアルバムでも彼のドラムのすごさはわかるんですが、Physical Graffitiはかなりヘビーなドラミングが聞けるのでオススメです。
LudwigのLM402というスネアを使っていたことで有名で、個人的には独特の太くて腰のあるスネアサウンドが大好きです。
(常に使っていたかはわかりませんが・・・)
まとめ
やっぱりドラムが良い音を出しているだけでアルバム全体の質が爆上げしますね!
私自身はギタリストですが、曲を作る時に一番力を入れるのはドラムです。
(ドラムで盛り上げて曲のダサさをごまかしているだけという説も・・・)
上に挙げた7枚は心の底からカッコイイと思える盤ばかりなので、ぜひ聞いてみてください。