楽器を趣味にするメリット・デメリット

忙しい人
さいきん仕事ばっかりだから、もっと自分のために時間を使いたい。
でもよく考えると、仕事以外にやりたいことがあるわけでもないな・・・。
音楽はけっこう好きなんだけど。

音楽が好きなら、趣味として楽器演奏を始めてみてもいいかもしれません。

ちょっと打算的な感じもしますが、「楽器を趣味にするメリット・デメリット」をまとめてみました。

楽器を趣味にするメリット

「すごい」といわれる

ギターが弾ける人
ギター弾けます!
作曲もできます!!

こう言うと、大抵の人は「すごいですね!」と言ってくれます。

単なるお世辞の場合もあるでしょうが、わりと本心のことが多いと思います。

実際、日本人の中で「楽器を毎週1回以上弾いている人」の割合は、約4%ほどしかありません(統計局「平成23年社会生活基本調査結果」)。

さらに「作曲もできる」となると、おそらく1%に満たないんじゃないでしょうか。

こう考えると、確かに「楽器が演奏できる」というのは「すごい!」わけです。

人に言いづらい趣味もある

例えば、中年男性に「休日は何してるんですか?」と訊いて、「女子中学生アイドルの追っかけが趣味です!」と言われたら返答に困りますよね・・・。

もちろん趣味は自分の楽しみのためのものなので、優劣があるわけではないです。

でも、仮に同じだけ楽しめるのなら、「自己肯定感」の感じられる趣味の方が「おトク」な気はします。

楽器は、練習を続けていけば必ず上達します。

スランプなどで苦しむ時期もあると思いますが、「成長」を実感できるのはすごく楽しいです。

つまり、人から「すごい!」と言われるだけでなく、自分自身のことも「すごい!」と思えるということ。

自分にコンプレックスがある方は、楽器を始めて自信を付けてはどうでしょうか?

仲間ができる

後にも書くように、楽器演奏は1人でも楽しむことができます。

しかし同時に、仲間を作りやすい趣味でもあります。

忙しい人
でも、バンドはお金がかかりそうだし、仕事が忙しいから時間もないし・・・

仲間=バンドメンバーだけ、というわけではありません。

各地で行われているセッション会(1曲単位で、その場限りのバンド演奏をする)に参加するのも手ですし、最近ではネットで作品を発表・コラボしたりすることも盛んです。

逆に、例えば「マンガ・イラスト製作」などは、音楽よりも個人作業の比率が高くなりがちで、「1つの作品を共同で作る」機会は少ないように思います。

「友人は会社の同僚くらい」「家にいることが多くて息が詰まる」という方も、音楽を通じて別のコミュニティに参加することができます。

1人でも楽しめる

しかし、「マンガ・イラスト製作」などと同じく、音楽には「ひたすら孤独に作業」というやり方もあります。

ピアノやアコースティックギターのソロ演奏や弾き語りもそうですし、最近は「DTM」と呼ばれるパソコンでの作曲も普及しました。

DTMとは?
パソコンによるMIDIによる打ち込みや生楽器の録音で作曲することです。
例えばボーカロイド曲などは、基本的にすべてDTMで作られています。

この曲は、筆者がDTMで作ったものです。

エレキギターは生録音ですが、他の音はすべて打ち込みです。ボーカルもボーカロイドを使用しています。

自分で言うのもなんですが、音のクオリティはそれなりに高く聞こえると思います。

これくらいの音質は10万円くらい(パソコンやギターを除く)あれば出せます。

20年前なら数百万はかかった機材が、今ならその程度で手に入ります。

コミュ障の人
音楽を作るのに興味がある。でも人と一緒にはやりたくない・・・

つまり、こういう人でも、楽器演奏や音楽製作を楽しむことは可能ということです。

楽器を趣味にするデメリット

最初がツラい

コンテンツ消費型の趣味(旅行・映画鑑賞・ゲームなど)は「楽しむ」ことが基本なので、ハードルは低いです。

しかし、コンテンツ供給型の趣味(楽器・イラスト・プログラミングなど)に共通の難点として、上手くなるまでの過程はどうしてもツラいです。

「飽きる」場合もありますが、どちらかというと「挫折する」人の方が多いでしょう。

「楽器は、練習を続けていけば必ず上達します」

こう書きましたが、「練習を続けていけば」というのがミソです。

実際、「続ける」ことが一番難しいかもしれません。

しかし、ちょっとイヤな言い方ですが、他人と比べず気長に続けていけば、周りが勝手に挫折していきます。

つまり「辞めなければ勝ち」ということ。

なので、まずは「続ける」ことより「辞めない」ことを目標にするくらいでちょうどいいと思います。

ハマるとお金がかかる

これはどの趣味でも同じかもしれませんが・・・。

  • 金管・木管楽器などはまず本体が高い
  • バンド系の楽器は安く済ませられるが、バンド活動費(スタジオ・ライブ・レコーディング代)がかさむ
  • DTMは、こだわり始めると、ハードとソフトの両方に無限に注ぎ込める
  • 習う場合はレッスン代がかかる

人によっては、これらすべてという場合も全然あります。

そもそも「楽器をやろう!」と思う人は、わりとこだわりが強い人が多いです。

そういう人ほど「もっと良い音」を追求しすぎて、音楽に関しては財布の紐がゆるすぎたりします。

筆者自身もそのタイプなので、気をつけます・・・。

まとめ

楽器を演奏できるようになるまではやっぱり大変ですが、自分の成長を感じられるのはとても楽しいです。

「なにかを作り上げる」ことに興味のある方は、ぜひ楽器演奏にチャレンジしてみてください。