こんにちは、サビガラです。
大学時代はバンド活動をしていたんですが、最近はDTMで曲を作って、ネット上にアップロードするのがメインです。
理由はいろいろとあります。
単純に、1人の方が気楽に作りたい音楽が作れますし、バンド活動は金がかかるというのもあります。
ただそういった現実的な問題とは別に、ライブハウスの文化が苦手というのもかなり大きいです。
僕がなぜライブハウスが好きじゃないのか、一言でいえば次のとおりです。
前提:音楽が好き ≠ ライブハウスが好き
本題に行く前に、ちょっと確認しておきたいことがあります。
そもそも、という話ですが、「音楽が好き = ライブが好き」ではないです。
僕は小学生のころからギターを弾いていますし、大学を卒業しても音楽活動をしています。どう考えても「音楽が好き」です。
でも、別にライブは好きではありません。特に見るのが好きじゃないです。有名アーティストのライブに行った回数はたぶん3回くらい?です(しかも全部スピッツ)。
プロのライブが好きじゃないなら、地元のライブハウスはなおさらです。
いちおうバンドマンだったし、バンド系の部活に入っていたので、ライブハウスに数十回程度は足を運んでます。その上で、やっぱりあまり好きじゃないです。
「なぜ好きじゃないのか」はこれから説明していきますが、まず「音楽好き = ライブハウス好き」という式が常に成り立つわけではないことを覚えておいてほしいです。
「ライブハウスは内輪ノリ」の意味
ライブハウスには「ふつうの人」は来ない
「ライブハウスは内輪ノリだ」
と書きました。
当然のことながら、ライブハウスに来る人の多くは「ライブハウスが好き」です。
それ自体は当たり前のことです。カフェにいる人の大半がカフェ好きなのと同じように、嫌いな人がわざわざ入ってくる方がおかしいです。
問題は、「ライブハウス界隈」に、客層を広げようという努力が見られないところです。
まず店の構えが排他的な雰囲気ですし、スタッフに覇気があったら逆におかしいというレベルです。「いろんな人に来てほしい」と口では言っても、別に何もしないです。
日本でふつうに生活していて、ライブハウスに行く機会は「付き合い」以外にまずありません。バンドをやっている知り合いに「来てくれ」と誘われたことはないですか? 迷惑ですよね。
それくらい、ライブハウスなんてものは日常に浸透していないし、「界隈」もそれを望んでいません。
自動供給される「ライブハウス好き」
じゃあ、なぜ「ライブハウス界隈」は成り立っているんでしょうか?
そもそも世の中には常に一定数の「はぐれもの」みたいな人たちが存在し、今のライブハウスを埋めているのはそういう人たちです。社会が歪んでいる限り、その狭間から「はぐれもの」たちは無限に湧いてきます。だから、特別な努力をしなくても「界隈」の人員は補充されていくという仕組みです。
しかし、社会の溝から自動的に排出される「ライブハウス好き」ばかりが集まると、かなり均質な社会が生まれます。要するに「似たもの同士」ということです。
このような偏った人員構成が「内輪ノリ」を生み出すのは当然のことといえます。
別に、自分は違うとか見下しているわけではありません。
「ライブハウス好き」にならない「はぐれもの」もいるのです。
内輪ノリの問題点
しかし、「ライブハウス界隈」における「内輪ノリ」がどういったモノなのか、というのはあまり重要ではありません。そもそも大半の「ノリ」と呼ばれるモノそれ自体に価値はありません。
問題なのは、「ライブハウス界隈」が「内輪ノリ」に終始してしまっており、自動供給される「はぐれもの」以外には拡大していかないという点です。
そもそも、バンドパーソンたちは誰に向けて音楽をやっているんでしょうか?
ライブハウスでダラダラと活動しているだけでは、彼・彼女らの言葉は「はぐれもの」にしか届きません。なぜなら、「ふつうの人」はライブハウスなんかには行かないからです。
どうやって「ふつうの人」に音楽を届けるか?
しかし、「ライブハウス発」かつ「ふつうの人に音楽を届ける」を両立できるパターンも、もちろんあります。
- ライブハウスで活動を続ける
- プロになる
- 全国的に売れる
- いろんな人に聞いてもらえる
いわゆる「プロ志向」のバンドパーソンたちが目指しているのはコレだと思います。
僕は、こういう人たちをバカにしているわけではありません。(というか、だれかをバカにしているつもりは一切ありません)
しかし、仮にプロになりたくても、僕はこの道を選びません。
一昔前はこのルートしか無かったのかもしれませんが、いまはネットがあります。ネットなら、何かのきっかけで多くの人(しかも特定のタイプの人だけでなく)に聞いてもらえるチャンスが、常に与えられています。
もちろん、ライブハウスで本気で活動して、いろんな人に音楽を届けようとしているバンドがいるのは事実です。新しい音楽を生み出す人もいるでしょう。
でも、大半のバンドは違います。たくさんの「ライブハウス好き」がうごめいている巣窟、というのが僕のイメージです。彼・彼女たちは自分たちの世界をエンジョイしていますが、そこに「ふつうの人」の存在が欠けています。
まとめ
僕がなぜライブハウスが苦手なのか、伝わったでしょうか?
人間である以上、特定の「界隈」に所属することは避けられませんし、それには利益もあります。
しかし、わざわざ高いノルマや移動時間、余計な人付き合いという代金を支払ってまで、そうしたプラットフォーム上で活動したいとは全く思えませんでした。
(ステージで演奏すること自体は結構好きなんですけどね・・・)
というわけで、これからもネット主体で活動していきます。